【創業計画書】「創業の動機欄」をどう書くか?ポイントは「過去・未来・現在」

創業計画書の中でも、特に重要な項目の一つが「創業の動機欄」です。
実はこの欄、融資担当者が最初に目を通すことが多く、第一印象を左右する非常に重要なパートなのです。
では、この欄をどう書けばよいのでしょうか?
後藤綜合経営事務所では、「創業の動機欄」には次の3つの流れを意識して書くよう指導しています。
① そもそも、なぜその道を志したのか(過去の話)
まずは原点を語りましょう。
たとえば税理士であれば、
「学生時代、父の会社が資金繰りに苦しみ、その時に相談していた税理士の存在に救われた。その姿に憧れ、税理士を志した。」
☚例えばの話です。私ではありません💦
こうした個人的な体験や出会いがあると、読み手にも共感が生まれやすくなります。
② これから実現したい未来像(未来の話)
次に、「今後、どんな社会や顧客に貢献したいのか」を語ります。
ここではビジョンや志のような話になりますが、まだ「ミッション」レベルまで完成していなくて大丈夫。
「中小企業の経営支援を通じて、日本全体の経済を活性化させたい。」
「若い世代が地方で安心して起業できる社会を作りたい。」
など、目指す未来を簡潔に伝えましょう。
③ 今なぜ創業するのか、そして何をするのか(現在の話)
最後に、現在の行動とのつながりを明確にします。
過去と未来の話を踏まえた上で、「だから今、創業して何をするのか」を一文で言い切ることが大切です。
「だからこそ、今、税理士として独立し、創業・資金繰り支援に特化した事務所を立ち上げます。」
このように、過去→未来→現在という時間軸の流れで書くことで、ストーリー性と説得力が生まれます。
「ミッション」は創業後に育てていけばいい
創業の動機欄について、「ミッションや理念を書きましょう」と指導されることもあるようですが、私はあまりお勧めしていません。
なぜなら、本当のミッションや哲学というのは、事業に取り組む中で醸成されていくものだからです。
創業前から明確なミッションがある人はごく一部です。無理に作り込むよりも、等身大の想いを伝える方が、読む人の心に響きます。
まとめ
創業の動機欄では、
- ①過去の体験や想い(原点)
- ②これから目指す未来像(ビジョン)
- ③今、創業する理由と行動(現在)
この3つの流れを意識しながら、簡潔にストーリーとして記載することが重要です。
新規性や独自性、経験を活かしたビジネスであることが自然に伝われば、融資担当者にも好印象を与えることができます。
創業計画書のご相談は、創業支援に強い税理士、後藤綜合経営事務所までお気軽にどうぞ。
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