【工程改善の本質とは?】工程は「●◆〇▲★」でできている

前回のブログでは、「工程とは、材料が製品に変わる流れである」とご紹介しました。
つまり、工程とは“モノの変化の連続”です。
そしてこの「工程」は、以下の4つの要素に分解して捉えることができます。
工程の4つの基本要素
- 加工(●)
→ 材料に手を加え、価値を生み出す作業です。製品化の核心です。 - 検査(◆)
→ 加工結果が基準を満たしているかを確認します。価値は生まれませんが、品質維持のために必要です。 - 運搬(〇)
→ 材料や製品を移動させる工程です。価値を生みませんが、現場のレイアウトや動線設計に大きく影響します。 - 停滞(▲・★)
→ モノが“動いていない”状態です。さらに次の2つに分類されます。
- ▲工程待ち
- ★ロット待ち
なぜ「●◆〇▲★」で考えるのか?
どのような製造業であっても、またサービス業や事務処理であっても、「工程内の動き」はこの5つで表すことができます。
つまり、全ての工程は「●◆〇▲★」の繰り返しで成り立っているということです。
この視点を持つことで、「どこが無駄で、どこが本当に価値を生んでいるのか」を見える化することができます。
工程改善とは?
工程改善とは、つまり:
- 加工(●)の効率を高め
- 検査(◆)を最適化し
- 運搬(〇)を減らし
- 停滞(▲・★)を排除する
この一連の改善活動に他なりません。
特に、▲工程待ちや**★ロット待ち**は、工程改善において見逃されがちな「隠れた無駄」の代表です。
まとめ
製造業でも、サービス業でも、オフィス業務でも、「工程」がある限り、そこには「●◆〇▲★」が存在しています。
それらを正確に見抜き、改善していくことが、生産性向上と利益改善の第一歩です。
次回は、これらの5つの記号を現場でどのように“見える化”し、改善に活かしていくかを紹介したいと思います。
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