【現場力こそ、日本企業の宝である】

日本企業の特徴の中でも、世界に誇るべき“宝”とは何でしょうか？
私は迷わず「現場力」と答えます。

経営手法やフレームワーク、トレンドワードは時代と共に変化します。
「経営戦略」「DX」「人的資本経営」「SDGs」など、毎年のように新たな概念が登場しています。

しかし、どんな時代であっても変わらない真実があります。
それは、「価値は現場で創られる」ということです。

「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ。」

この名台詞を知る40代・50代の方も多いのではないでしょうか。
現場で実際に起きていることに目を向けなければ、本当の課題は見えてきません。

経営者の仕事は、現場の声に耳を傾け、その努力を正しく方向づけることです。
そして、現場に光を当てることが、企業の成長エンジンとなります。

日本のものづくり、サービス業、農業、小売業——どの業界を見ても、
日本企業は「現場」を何よりも重んじてきました。

これらはすべて、現場から出発するボトムアップ型の経営努力の結晶です。

弊所が提供する「利益改善支援」においても、スタート地点は常に現場です。
経営数値を動かすのは、現場での地道な改善活動に他なりません。

これら一つひとつが利益改善に直結する“種”です。
経営の本質は、こうした地道な積み重ねにあります。

いま、日本経済は30年の停滞を経て、次なる成長を模索しています。
その中で必要なのは、決して華やかな戦略論だけではありません。

現場に根ざし、汗をかいて働く人々の努力、知恵、工夫。
この“現場力”こそが、日本企業の復活のカギになると私は信じています。

現場を信じ、現場を磨き続けること。
それこそが、日本企業の底力であり、未来への希望です。

トラックバック URL