【税務ブログ】延滞税の計算方法と注意点 ~うっかりミスが高くつく?~

こんにちは。税理士の後藤です。

今回は「延滞税」について解説します。

税務申告・納付の期限を過ぎてしまった場合、延滞税が課される可能性があります。
この延滞税は「ペナルティ」の一種ですが、きちんと理解していれば、余計な出費を防ぐことも可能です。


延滞税とは?

延滞税とは、法定納期限までに税金を納付しなかった場合に課される「利息」のような税金です。
対象となるのは、所得税、法人税、消費税など、国税全般です。


延滞税の計算方法(令和6年の場合)

延滞税の率は「納期限の翌日から2ヶ月以内」と「それ以降」で異なります。

期間延滞税の年利率
納期限の翌日から2ヶ月以内7.3% or 特例基準割合+1%(低い方)
納期限から2ヶ月超14.6% or 特例基準割合+7.3%(低い方)

※令和6年の場合、

  • 「納期限から2ヶ月以内」:年2.5%
  • 「2ヶ月を超えた場合」:年8.7%

が適用されます(国税庁発表に基づく)。


延滞税の簡易計算例

例えば、3月15日が納期限の所得税を、6月15日に納付した場合(3ヶ月遅れ)、

  • 延滞税は2段階で計算されます。
    1. 納期限の翌日(3/16)~5/15(2ヶ月間):年2.5%
    2. 5/16~6/15(1ヶ月間):年8.7%

これを日割りで計算して合算する形です。


よくある質問

Q:延滞税が発生しないケースはありますか?
A:はい。還付申告や、そもそも納税額が0円の場合には延滞税は発生しません。

Q:延滞税を少しでも減らす方法はありますか?
A:早めに自主的に納付することで、延滞税の額を抑えることが可能です。
また、納税が困難な場合には、「納税の猶予申請」も検討しましょう。


最後に ~延滞税は「知らないと損をする税」~

延滞税は「うっかり納税忘れ」に対するコストとも言えます。
特に事業主・法人の場合、金額が大きくなりやすいため、期限管理の徹底が重要です。

後藤綜合経営事務所では、税務申告・納税スケジュールの管理支援や、納税猶予のご相談も承っています。
延滞税が心配な方は、お早めにご相談ください。

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