【税理士との顧問契約|“活用できていない”を解消するために知っておくべきこと】

「毎月3万円の顧問料を払っているけど、正直、何もしてもらっていない気がする…」
そんな声を聞くことがあります。
実際に私自身も以前、そうした悩みを持つ方から相談を受けたことがあります。
【参考記事】
👉 税理士の選び方|「何もアドバイスがない?」
では、「顧問契約」とは一体何のためにあるのでしょうか?
今回のテーマは、税理士との顧問契約の“本当の意味”と“効果的な活用法”についてです。
■ 顧問契約の本質は「リスクヘッジ」
税理士との顧問契約の最大の意義は、会社経営における“リスクを減らすこと”にあります。
つまり、守りを固めるための契約なのです。
以下のようなリスクをカバーしてくれるのが、顧問税理士の存在です。
- 資金ショートのリスク
- 税務調査や法令違反のリスク
- 節税のチャンスを見落とすリスク
月次でしっかり数字を確認し、将来を見通した経営判断を下すための「伴走者」が税理士です。
■ 顧問契約に含まれる代表的な3つの価値
一般的な税務顧問契約では、次の3点が基本に含まれていることが多いです。
- 資金繰りや税務のリスク管理
現金の流れを読み、資金ショートを防ぎながら、会社にお金を残す経営の支援。 - 経営判断の補助
社長が感じている「なんとなくの不安」に答えを出し、意思決定を早めるための助言。 - 月次レビューによる強みの発見
定期的に数字を振り返ることで、自社の強みや傾向、改善点に気づく機会を提供。
■ 顧問契約を「効果的な時間」に変えるために
顧問契約を「ただの経費」から「投資」に変えるためには、経営者の側にも意識改革が必要です。
- 税理士に「こちらから質問」してみる
- 月次報告に必ずフィードバックを求める
- 資金繰りや補助金など、経営の悩みを積極的に共有する
“ただ相談に乗ってくれる人”ではなく、“経営の壁打ち役”として活用することが大切です。
■ 最後に|顧問契約の見直しは「攻めの経営」への第一歩
顧問税理士をうまく活用することは、守りを固めるだけではありません。
的確なリスク管理と数値分析に基づいた経営判断ができるようになれば、攻めの経営にも転じられます。
顧問契約を結んでいるなら、ぜひその時間を「価値ある時間」に変えてみてください。
もし今の税理士との関係に疑問があるなら、遠慮なくご相談ください。
税理士は、経営の未来をともに創るパートナーです。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。