ダイソンの掃除機を導入して実感した「環境整備」の威力

先日、事務所に新たにダイソンの掃除機を導入しました。
率直に申し上げて、「なぜもっと早く買わなかったのか…」と悔いるほどの使い勝手の良さです。軽くて強力、隅々まできれいになる。掃除機1つで、職場の空気が変わったようにすら感じます。

この体験を通じて、改めて「環境整備の重要性」について考えさせられました。


私の原点:一倉定氏の教え

私が経営者として、そしてコンサルタントとして強く影響を受けた人物の一人に、一倉定(いちくら さだむ)氏がいます。

彼の著書『社長学シリーズ』(日本経営合理化協会)に出会った当時、私は貪るようにその内容を読み込みました。
その中でも、特に強く印象に残っているのが、「環境整備」の考え方です。


環境整備=職場の土台を築く

一倉氏は、環境整備の要素として以下の5つを挙げています。

  • 規律
  • 清潔
  • 清掃
  • 安全
  • 衛生

これは、現在一般的に知られる「5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)」と通じるものです。

一倉氏は、これらの環境整備を単なる清掃活動と捉えるのではなく、「人の心に革命をもたらす行為」と位置づけていました。
だからこそ、就業時間中に1時間を確保して、毎日必ず行うことを推奨されていたのです。


環境整備は「心の姿勢」を育てる

実際に、私たちの事務所でも「整理・整頓」を中心とした環境整備を、関与先企業の皆様にも指導させていただいています。

道具や手法はシンプルでも、実践し、習慣化し、トップ自らが定期的にチェックする。
この繰り返しが、「行動の質」や「業務の効率」を確実に高めていきます。

そしてその積み重ねは、やがて職場の空気を変え、社員の心の在り方すら変えていくのです。


最後に:道具1つで変わる「意識」

今回、ダイソンの掃除機を導入したことは、私にとってただの買い物ではありませんでした。

「環境整備は、道具によっても大きく効率が変わる」
「日々の整備が、気持ちよく働く環境をつくる」
——この基本に立ち返る、良いきっかけとなりました。

些細な改善でも、本気で取り組めば、職場の雰囲気と業績は変わる。
これからも「環境整備」を、弊所の経営支援の軸に据えてまいります。

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