事業とは何か?~経営計画策定の第一歩~

弊所では、経営計画を策定する支援を行っています。その際に必ず行うのが、「ターゲット(WHO)」「ターゲットの悩み(WHAT)」「提供する解決策(HOW)」の3つを明確にすることです。
これは、マーケティングの基本原則でもありますが、実はこの3つを定義することが、「自分たちの事業とは何か?」という根本的な問いに直結しています。
事業を決めるのは誰か?
ドラッカーは、「事業を決めるのは“顧客”である」と明言しています。
つまり、私たちがどんなに素晴らしい製品やサービスをつくったとしても、それが“顧客の問題解決”になっていなければ、それは「事業」とは呼べないのです。
顧客は、自らの悩みや課題を解決するためにお金を払います。したがって、「誰が」「どのような問題を抱えており」「それに対して私たちは何ができるのか?」を明確にすることは、自分たちの存在意義を問い直すことでもあるのです。
顧客の声をどう聞くか?
ここで注意すべきは、「顧客の声を想像する」のではなく、「実際に顧客から直接聞く」ことです。
憶測ではなく、事実に基づいて顧客の課題やニーズを把握する仕組みを構築することが、持続可能な経営の鍵となります。
例えば、アンケート、ヒアリング、フィードバック収集の場を定期的に設けるなど、現場の声を常に吸い上げる体制が求められます。
トップマネジメントの責務とは?
ドラッカーは、「自分たちの事業は何か?」という問いに正しく答えることこそ、トップマネジメントの第一の責務であると述べています。
この問いを発することは、単なる戦略論を超えて、自社のアイデンティティを見つめ直す行為です。そして、環境が変化する中でも、顧客とともに進化し続ける事業であるための出発点でもあります。
最後に
経営計画の策定は、数字やスケジュールを組み立てる前に、「事業とは何か?」という本質的な問いに立ち返ることから始まります。
弊所では、こうした原理原則に基づき、御社にとっての最適な経営計画の策定をサポートいたします。
「今、自分たちの事業は本当に顧客の問題を解決しているか?」
この問いを、共に考えてみませんか?
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