借り物ではない「自分だけの経営計画」をつくる

税理士業界では、経営計画を顧問契約とセットで提供するサービスがよくあります。代表的な例として、古田土会計さんの取り組みをご存知の方も多いかもしれません。
経営計画の策定は確かに重要です。しかし、私が官民ファンド在籍時や、現在プロポーザル委員として多くの企画書を見てきた中で、ずっと違和感を抱いていることがあります。それは「借り物の経営計画」があまりにも多いということです。
借り物の理念に価値はあるのか?
その代表例が「経営理念」です。よくあるのが、どこかの有名企業の経営理念を参考にしたような文章を並べた計画書です。一見、立派に見えるかもしれませんが、そこに社長自身の言葉がない、体温がない。だから響かない。
実は私は、経営理念そのものを重視していません。なぜなら、経営理念とは「つくるもの」ではなく、「経営の実践の中からにじみ出てくるもの」だと思っているからです。社長が本気でかじ取りをし、悩み、乗り越え、意思決定を繰り返す中で自然と立ち上がってくるものが、本当の経営理念なのです。
経営計画の本質は「販売計画」にある
では、何が経営計画において最も重要なのか。それは「販売計画」です。言い換えるならば、「利益の源泉をどう設計するか」という視点です。
- どうやって見込客を集めるのか?
- どのように見込客を育てるのか?
- どのタイミングで、どうやって成約に結びつけるのか?
- その後、どうやって単価を上げていくのか?
- リピートや紹介を促し、ファン客を生み出していくには?
これら一連の仕組みを言語化・数字化し、実行計画としてまとめていく。これこそが「生きた経営計画」であり、会社の成長エンジンになります。
弊所の支援スタンス
当事務所では、理念づくりや立派な計画書の体裁づくりではなく、実際に売上と利益を生み出すための「販売計画」を軸に経営計画の支援を行っています。
計画は作ることが目的ではありません。「実行して成果を出す」ために存在します。ぜひ、地に足のついた経営計画を一緒に考えていきましょう。ご相談をお待ちしています。
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