借り物では経営支援はできない 〜本物の支援者を見極める方法〜

私が経営支援を行う際に、常に意識していることがあります。それは、「借り物の知識では経営支援はできない」ということです。

近年、ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)や経営計画の策定をサポートするコンサルタントが増えています。一見すると有益そうに見えますが、実際には自分では実践していないことを、人に教えているケースも少なくありません。

たとえば、本で読んだ知識やセミナーで得た内容を、そのまま横流しのようにアドバイスしている“似非コンサルタント”も存在します。


コンサルタントを見分ける2つの質問

では、そういった“借り物アドバイス”をしている人を見抜くには、どうしたらよいのでしょうか?

例えば次のような質問を投げかけるのが有用と考えられます。

✔ 質問①「あなた自身のMVVは何ですか?」

MVVの策定支援をしているのに、自分自身のミッション・ビジョン・バリューを語れない人は意外に多いです。明確な答えが返ってこない場合、それは「自分で考えたことがない」証拠です。

✔ 質問②「あなた自身の経営計画書を見せていただけますか?」

経営計画の支援を行っているのであれば、自分の事業にも当然、経営計画書があるはずです。それが見せられない、あるいはそもそも存在しないという場合、その支援内容は信頼に足るものとは言えません。


この2つの質問に即答できないコンサルタントは、借り物の知識やテンプレートで対応している可能性が高いと言えるでしょう。


弊所が大切にしている姿勢

私たち「後藤綜合経営事務所」では、自分たちが実際に試し、成果が出たものだけをお客様に提供するという姿勢を貫いています。

利益改善の「設計図」や、営業導線の最適化、時間管理の手法なども、すべてまず自分たちの事務所で試行し、効果があったと確認した上で提供しています。

「実践していないことを、他人に勧めることはできない」
これが、私たちの信念です。


最後に

経営支援を受けるときは、ぜひ相手に聞いてみてください。

「あなた自身のMVVは何ですか?」
「あなたの経営計画書を見せていただけますか?」

本物の支援者は、必ず自分の言葉と行動で語れるはずです。
借り物の知識では、経営は変えられない。
だからこそ、私たちは「自ら実践すること」に徹底的にこだわり続けています。

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