成長に必要な3つのもの──師・友・愛読書

人が成長するためには、何が必要でしょうか?

私は次の3つだと考えています。
それは、①師、②友、③愛読書です。

この考え方は、私の敬愛する安岡正篤氏の教えに由来しています。安岡氏は、真の人間的成長を遂げるには、この3つが欠かせないと説いています。今回はその中でも、とくに「愛読書」に焦点をあててお話ししたいと思います。


愛読書は“精神の拠り所”

愛読書とは、文字通り「何度も読み返す本」です。
しかし、どんな本でも良いというわけではありません。

安岡氏は、「雑書ではなく、精神的価値の高い、人間的心理を豊かにするような書籍」が理想であると述べています。
つまり、自分の心を磨き、人生を深めてくれるような本。読むたびに気づきを与えてくれるような本。それが本当の意味での「愛読書」なのです。

そして、そのような書籍を通して、

  • 心に理想像を抱き続けること
  • 尊敬できる人物を持つこと
  • 生きた哲学を心に据えること

これらが、人として生きていく上でとても大切だと感じています。


私の愛読書──「経営計画」

ちなみに、弊所では「経営計画」を“愛読書”として位置づけることを推奨しています。

経営計画は単なる数字の羅列ではなく、

  • 一年間の経営目標
  • 事業のビジョン
  • 自分自身がどうありたいか(税理士として/職業的専門家として/経営コンサルタントとして)

といった、自己の在り方・理想像を文章化したものです。

私自身も、毎年この経営計画を策定し、常に手帳やバッグの中に入れて持ち歩いています
忙しい日々の中で立ち止まり、読み返すたびに、自分を見つめ直し、志を再確認する時間となります。

これは、まさに“私のBible”です。


あなたにも、自分だけのBibleを

皆さんもぜひ、自分だけの「愛読書」を持ってみませんか?

もちろん、文学や哲学書も素晴らしいですが、
「自分で書いた経営計画」こそ、最も実践的な愛読書になると、私は考えています。

・理想とする自分とは?
・どんなサービスを世の中に提供したいか?
・今後一年、どこへ向かうか?

これらを明文化することで、日々の判断や行動に一貫性が生まれ、ブレない軸を持つことができるようになります。


最後に

「師と友と愛読書」
これは、人生を支える3つの柱です。
そして愛読書は、いつでもどこでも持ち歩ける“心の師”であり“友”でもあるのです。

皆さんも、自分だけの“愛読書”を手にし、そして人生の道標として活用してみてはいかがでしょうか?

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