税理士と政治、そして「保守」という考え方

税理士は税金の専門家です。言い換えれば、国家の財源の根幹に関わる仕事です。その意味で、税理士という存在は「日本の宝」と言っても過言ではないと、私は考えています。
このような立場だからこそ、政治についても自然とアンテナが立ちます。近年の政治動向、特に石破政権誕生後の時間経過の中で、自民党の支持率が右肩下がりを続けていることには強い関心を抱かずにはいられません。
自民党内にも「保守」とそうでない潮流が存在すると言われます。では、「保守」とは何でしょうか?
本日は、この「保守」という言葉について、少し整理してみたいと思います。
保守とは何か?
世の中には、
- 守るべきもの
- 変えていくべきもの
の2つが存在します。
真の保守主義とは、この二つをしっかりと見極めることにあります。
守るべきものは、何が何でも守る。
変えるべきものは、勇気をもって変えていく。
また、守るべきものの中にも「進化」は必要です。
つまり「守る」=「現状維持」ではなく、「より良くするための不断の改善」が保守の本質です。
バランスを重んじるという美徳
世の中には、さまざまな意見が存在します。
それらには「唯一絶対の正解」があるわけではなく、
多くは「相対的な真実」で構成されていると考えるべきでしょう。
だからこそ、重要なのはバランスです。
明治天皇のエピソードは、その代表的な事例です。
維新の時代、洋服が便利という理由で、神事以外では洋装を採用しました。
しかし一方で、日本語を廃止して英語を国語にしようという動きには、断固として踏みとどまりました。
これこそが、守るべきものと変えるべきものを見極めた「保守の政治姿勢」だと思うのです。
今、政治のあり方を考えるとき
現在の日本の政治は、不安定さを抱えています。
目先の政局に翻弄され、本質的な議論がなされていないように感じることもあります。
税理士という立場から見ても、日本の未来のために「今、何を守るべきか」「何を変えていくべきか」を、国民一人ひとりが考えるタイミングに来ているように思います。
「保守」という言葉を、単なる政治的レッテルではなく、未来への姿勢として捉える。
そんな視点が、今求められているのではないでしょうか。
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