税理士の選び方|「何もアドバイスがない?」

先日、ある方からご相談をいただきました。
「地元の税理士と顧問契約をしていて、毎月3万円払っているのに、何もアドバイスがないんです。これって普通なんですか?」と。
実はこうした相談は、非常に多いのです。
本当に“何もしてくれない”のか?
私はその方にこう問いかけました。
「税理士にアドバイスが欲しいと伝えたことはありますか?」と。
すると返ってきた答えは、
「いえ、待っているだけでした」。
これは、多くの方に当てはまる傾向です。
「顧問税理士がいる=自動的に何かしてくれる」と思っている方が非常に多いのですが、現実にはそうではありません。
解決策は、“待つ”ではなく“相談する”こと!
税理士と良い関係を築くには、やはりコミュニケーションが大切です。
毎月面談をして、会話をしていれば、どこかで経営の悩みや気になることを相談する機会は出てきます。
ですが、今回のご相談者のように、そもそも相談できる関係性になっていないということが、最も大きな問題なのです。
税理士選びで本当に大切なこと
実は、税理士選びで一番重要なのは、「税務の知識」よりも信頼関係です。
こちらのことを理解してくれるか?
本音を話せるか?
経営のパートナーとして、対話ができるか?
これは「ラポール(相互信頼)」と呼ばれるものですが、このラポールが築けていないと、どんなに優秀な税理士でも、何も始まりません。
経営者は孤独。だからこそ、税理士は話し相手であるべき
多くの経営者は、日々の意思決定を一人で抱え、孤独を感じています。
そんなとき、顧問税理士は貴重な相談相手であるはずです。
毎月顧問料を払っているなら、もっと積極的に使い倒すべきです。
アドバイスが欲しいなら、まずは「こういうことを相談したい」と言ってみる。
それでも何も動いてくれないのであれば、そのとき初めて税理士の交代を検討すればよいのです。
まとめ|税理士との関係は「契約」ではなく「対話」で深まる
「高い顧問料を払っているのに、何もしてくれない」
この言葉の裏には、「自分から動いていない」という事実があるケースが多いです。
税理士は経営の伴走者。
ただ待っているだけでは、経営の課題は解決しません。
ぜひ一度、ご自身の顧問税理士に「話しかけて」みてください。
きっと、新しい関係が始まるはずです。
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