納品スピードアップは、整理整頓から始まる 〜晏子の言葉に学ぶ仕事の極意〜

私たち後藤綜合経営事務所では、「納品スピードアップ=利益改善」と考えています。
業務を早く終えることでお客様の満足度が上がり、結果としてリピートや紹介に繋がります。社内でも余裕が生まれ、新しい挑戦やサービス改善に時間を回すことができます。
では、納品スピードを上げるために必要なこととは何でしょうか?
その答えの一つが、「整理整頓の徹底」です。
整理整頓とは「他社への思いやり」
整理整頓というと、「身の回りを片付けること」や「物の定位置を決めること」など、どちらかといえば内向きの行動のように思えるかもしれません。
しかし、私たちはこの行動の根底に「他者への思いやり」があると考えています。
- 書類がどこにあるか一目で分かる
- 誰がやっても迷わないフローが整っている
- 引き継ぎがスムーズにできる
こうした環境が整っていれば、スタッフ全員が同じレベルで業務を遂行できますし、急なトラブルにも柔軟に対応できます。それが、結果として納品スピードの向上につながるのです。
「1つ拾えば、1つだけきれいになる」
整理整頓には魔法のような即効性はありません。
でも、「1つ拾えば、1つだけきれいになる」という言葉のように、小さな積み重ねがやがて大きな変化をもたらします。
- 毎日1つずつ、書類棚の不要な資料を捨てる
- 毎日1件ずつ、業務マニュアルを見直す
こうした“地味な一歩”を丁寧に続けることが、職場全体の生産性を底上げしていきます。
歴史小説から学ぶ「意味ある一歩」
話は少し変わりますが、私は歴史小説が好きです。
最初は司馬遼太郎から入り、最近は宮城谷昌光の作品を愛読しています。彼の描く中国の名宰相たちの言葉には、現代の経営にも通じる学びが詰まっています。
中でも印象深いのが『晏子』という作品に出てくる一節です。
「大方の人は、益が無ければ意味がない。しかし、私には益がなくとも意味はある」
晏子は、紀元前500年ごろの斉という国の政治家です。質素な生活を貫き、誠実に国を治めました。
この言葉を聞いたとき、私は「整理整頓にも同じことが言える」と感じました。
- 今すぐ利益にならなくても、整えることに意味がある
- 自分だけでなく、誰かのためになる行動こそ価値がある
まさに、現代の職場に必要な視点ではないでしょうか。
まとめ 〜見えない努力が、見える成果を生む〜
納品スピードを上げるには、特別な才能や劇的な改革が必要なわけではありません。
- 一歩ずつ、整理整頓を積み重ねること
- 誰かのためを思って環境を整えること
- 意味がなく見える努力を、意味あるものとして続けること
このような姿勢が、やがて組織の文化となり、利益改善へとつながっていきます。
晏子の言葉を胸に、私たちもまた「意味のある一歩」を積み重ねていきたいと思います。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。