経営における「他力」の重要性 〜ドリームチームを組もう〜

私は、税理士として独立開業して以来、基本的には一人で仕事をしてきました。会計データの入力、申告書の作成、集客、営業、そしてお客様対応——すべて自分の力でやってきました。

しかし、年々実感しているのが、「一人では限界がある」という事実です。

たとえば、信頼できるスタッフがいれば、会計データの入力や確認作業を任せられます。育てれば、申告書作成の一部まで対応してくれるでしょう。それだけで、自分はより価値の高い業務に集中できます。

また、集客に関しても同じです。司法書士や社会保険労務士など、他士業と関係性を築けば、相互に紹介し合うこともできます。広告費をかけずに、信頼できるお客様との接点が生まれます。

要するに、「全部自分でやる」スタイルから、「誰かと一緒にやる」スタイルへと変えていく必要があるのです。

私はこれを“経営における他力”と呼んでいます。

■ 経営はチーム戦

どんなに優秀なプレーヤーでも、一人でできることには限界があります。大事なのは「経営チーム」を作ることです。

経営計画を作成するプロセスの中には、「組織・チーム体制」について整理するフェーズがあります。ここで、自分が理想とする「ドリームチーム」を描いてみてください。

「この人がいたら、こんな業務を任せたい」
「この分野は自分より得意な人に任せたい」
「信頼できる外部パートナーに依頼できればもっと前進できる」

そんな構想を具体的に持つことが、経営をスケールさせる第一歩になります。

■ オールスターで経営しよう

私自身、最近では業務パートナーや補助者の力を積極的に借りるようになりました。仕事のスピードが上がり、品質も安定し、自分の「時間」と「思考」に余白が生まれています。

もちろん、人を巻き込むには「信頼される自分」であることが大前提です。ですが、それができれば、優秀な人材や専門家があなたの事業に力を貸してくれるようになります。

経営は、ひとりで背負うものではありません。自分のビジョンに共感してくれる仲間とともに進めば、もっと遠くまで、もっと早く到達できます。


あなたの経営チームは、誰で構成されていますか?
スケールさせるために、どんな“他力”が必要ですか?

ぜひ、自分のドリームチームを描いてみてください。

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