話す力を磨く──パブリックスピーキングを重視する理由

税理士の仕事と聞くと、帳簿を見て、数字をまとめて、申告書を作成する…そんな静かなイメージを抱かれる方も多いかもしれません。しかし、実際の現場では「話す力」、つまりパブリックスピーキングのスキルが非常に重要になってきます。
私たち後藤綜合経営事務所では、この「話す力」を高めることを日々の業務の中でとても大切にしています。
なぜ「話す力」が必要なのか?
税理士という仕事は、単なる計算や帳簿作成だけではありません。実際には以下のように、さまざまな場面での対話が求められます。
- 社長や経営層との経営相談
- 経理担当者との実務的なやり取り
- 現場担当者とのコミュニケーション
- 税務署や金融機関など公的機関との折衝
- 顧問先同士のマッチング・紹介・連携支援
つまり、会話の中で課題を引き出し、解決の方向性を示す力がなければ、良い提案も実行されません。逆に言えば、話す力を磨くことが、顧問先への提供価値を高める近道になるのです。
AI時代でも残る「対話」の価値
AI技術が急速に進化している今、税務の一部は自動化されていくでしょう。しかし、すべてがAIで完結する時代はまだまだ先です。
たとえば、
- 曖昧な事例に対する税務判断
- 複数の論点が絡む経営判断
- 顧問先の性格や価値観を踏まえた提案
- 人間同士の信頼関係を基にした意思決定
こうした場面では、最終的に「人間の判断」が求められます。その時に信頼される専門家であるために、「話す力」が問われるのです。
セミナーや教育の現場で実践
私たちはこのような背景から、積極的にセミナー登壇や教育現場での講義に取り組んでいます。話すことは、練習しなければ上達しません。
- 地域のイベント等でのセミナー講師
- 高校や専門学校でのキャリア教育
- 顧問先向けのミニ勉強会の開催
これらは単にPRの機会ではなく、「伝える力」を鍛える実践の場です。そしてこの姿勢こそが、他の税理士事務所との大きな違いになっていると感じています。
最後に
税理士という職業の本質は、「数字を通して人を助ける仕事」だと私たちは考えています。だからこそ、話す力・伝える力を武器に、これからもクライアントの課題解決に全力で取り組んでまいります。
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