贈答品は経費になるのか?

こんにちは、税理士の後藤です。

本日は、**「贈答品は経費になるか?」**というテーマでお話します。

結論から言うと、取引先との関係性や目的によって、経費になるかどうかが変わってきます


■ よくあるケースと税務調査での指摘

例えば、

  • お中元やお歳暮を取引先に贈る
  • その際、社長の奥様にも贈り物(バッグや化粧品など)をする

こういった場合、税務調査では

「社長の奥様に渡した贈り物は交際費に該当しないのでは?」
という指摘が入ることがあります。


■ 贈答品が交際費になる条件とは?

税法上、交際費とはざっくり言うと、

「会社の仕事に関係のある人との関係性を良好にするための出費」

とされています。

具体的には、

  • 得意先(取引先)や
  • 仕入先
  • 間接的に関係のある人

も含まれます。

つまり、取引先の社長の家族も、場合によっては「関係のある人」とみなされる可能性があります


■ 贈り物の送り先で考えてみよう

たとえば、お歳暮の送り先を想像してください。

  • 取引先の会社宛に食品を贈る ➡「社員みなさんでどうぞ」=OK
  • 取引先の社長の自宅宛に贈る ➡「ご家族でどうぞ」=OKの可能性あり
  • 社長の奥様宛に高額な化粧品を贈る ➡ 「仕事関係?」と疑われる

ここで大切なのは、あくまで「事業の関係性」があるかどうか


■ ポイントを3つで整理!

  1. 仕事に関係ある相手か?
     ➡ 取引先やその関係者なら、交際費に含まれる可能性あり。
  2. 贈り物の内容と送り方に注意!
     ➡ あまりに私的な内容(ブランドバッグや高級コスメなど)はNGの可能性。
  3. 常識の範囲で判断を!
     ➡ 税務署も「常識的な線」で見ているため、過剰な贈答は避けるのが無難。

■ まとめ

贈答品を贈るときには、

  • 相手との関係
  • 贈り物の内容
  • 目的(接待や関係維持かどうか)

を意識しておくことが大切です。

税務調査でも指摘されやすいポイントですので、「どこまでがOK?」と迷ったら、ぜひ専門家にご相談ください。


ご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。

関連記事

  1. 税務調査で、最も多い指摘事項とは…?
  2. 機械や備品を保有することで税金は生じるのか?
  3. 経費なるか否かの判断基準とは?
  4. なぜ儲かってそうに見えるあの経営者は複数の会社を経営しているのか…
  5. 「給与」から「外注」に切り替えできないか?
  6. 高級外車は経費計上できるのか?
  7. 「個人事業主」と「法人」どちらが有利なのか?(※親族に支払う給与…
  8. 確定申告シーズン到来!ふるさと納税で“忍野村”を応援しませんか?…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP