【創業計画書】「取扱い商品・サービス」欄の書き方|競争力のあるビジネスモデルを作り込む

創業計画書の中でも、審査担当者が特に注目するのが「取扱い商品・サービス」の欄です。ここでは、自社の提供する商品やサービスの魅力を、具体的にイメージできるように記載することが求められます。
単なる融資のための書類と捉えるのではなく、「自分のビジネスモデルを言語化する場」として、しっかりと検討・作り込むことが重要です。
1.「誰に」「何を」「どうやって」届けるかを明確に
まず意識すべきは、ビジネスモデルの三要素です。
- ターゲット(誰に)
- 提供価値(何を)
- 提供方法(どうやって)
たとえば、ターゲットが「子育て世代の共働き家庭」であれば、「時間が足りない」「食事の支度が大変」といった悩みが想定されます。そこに対して、「栄養バランスの整った冷凍ミールキットを定期配送」といったサービスを提供する——。このように、顧客の課題と提供する価値が一致しているか?を客観的に整理しましょう。
2.競争力の源泉(セールスポイント)を明記する
この欄で最も重要なのが、「なぜあなたのビジネスが選ばれるのか?」という問いへの答えです。競合他社との違いを明確にし、競争優位性を記載しましょう。
例:
- 他社にはない◯◯の技術力
- 特定業界に特化した経験
- 小ロット・短納期対応
- 顧客に対するサポート体制やヒアリング力
つまり、あなたの「強み」は何か?をわかりやすく伝えることが、金融機関への最大のアピールになります。
3.「顧客確保の見込み」も一言添える
この欄には、既にどのような顧客のニーズがあるか、販路があるかも記載するとPR効果が高まります。たとえば、
- 「開業前からSNS経由で30名の予約希望者がいる」
- 「前職の取引先から独立後も継続して依頼を受ける見込み」
- 「◯◯商工会議所の紹介制度を活用予定」
など、信用力を高める要素がある場合は必ず入れましょう。
4.まとめ:この欄は“あなたのビジネスの顔”になる
「取扱い商品・サービス」欄は、単なる商品説明ではなく、あなたのビジネスモデルの核を伝える欄です。
以下の視点で書くと、説得力のある内容になります。
- 誰に向けた商品・サービスか?
- どんなニーズ・課題を解決するのか?
- どんな方法で提供するのか?
- なぜ自分(自社)だからこそ実現できるのか?
- 顧客確保の見込みはあるのか?
自分自身の事業の全体像を整理することにも繋がります。ぜひ時間をかけて丁寧に書き上げてください。
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