【会社を閉じるには?】「解散」と「清算」の違いと手続きの流れをわかりやすく解説!

先日、「会社を閉じたいのですが、何から始めたらいいでしょうか?」というご相談を受けました。
実は、会社をきちんと終了させるには、「解散」と「清算」という2つの重要な手続きを踏む必要があります。
ただ、これだけ聞くと少し難しく感じますよね。
今回は、会社の終わり方について、できるだけわかりやすくご紹介します。
◆「解散」とは?
「解散」は、会社としての活動を終えるスタートラインです。
法律的には、こう定義されています。
解散=会社の法人格の消滅を生じさせる原因となる法的事実
つまり、「この会社はもう事業をやめます」と宣言するようなイメージです。
通常は、株主総会で解散の決議を行うことで、会社は解散状態になります。
ただし、ここで会社がすぐになくなるわけではありません。
◆「清算」とは?
会社を解散した後に必要なのが「清算」です。
清算=会社を取り巻く一切の法律関係を処理するために実行する手続き
ちょっと難しいですが、要は「後片付け」のことです。
たとえば、以下のような作業が行われます。
- 会社の資産をお金に換える(換価)
- 借金や未払金を返す(弁済)
- 返せないときは、債権者に免除してもらうケースも
- お金が余った場合は株主に分配する
この清算作業がすべて終わって、税務署などに「清算結了」の届出を出すと、ようやく会社の法人格は完全に消滅します。
◆まとめ:会社を閉じるにはステップがある
会社を閉じるといっても、「はい、今日からやめます!」とはいきません。
次のような流れを踏む必要があります。
- 株主総会で解散を決議
- 清算人の選任
- 財産を換価し、債務を弁済
- 残った財産を株主に分配
- 清算が完了したら、清算結了登記を行う
会社をきちんと終了させることは、社会的信用や法的責任の面でもとても重要です。
「手続きが多くてよくわからない」という方は、専門家に早めに相談されることをおすすめします。
会社の設立から終了まで、経営にはさまざまな局面があります。
悩んだときは、お気軽にご相談ください。
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