参議院選挙を前に考える「思いやり」と「整理整頓」の力

今週末は参議院選挙です。
テレビや新聞では、日本の「この30年の停滞」がしきりに叫ばれています。GDPは伸びず、物価も給料も上がらない──。先進国の中で日本だけが取り残されている現実に、私たちも少なからず焦りや不安を感じています。

この30年、日本では「成果主義」「効率化」が加速度的に進みました。
一見、時代に即した正しい選択のように思えますが、ふと立ち止まると、何か大切なものを置き去りにしてしまったのではないか──。そんな思いに駆られます。

例えば、「自分のところだけ儲かればいい」「他人は関係ない」という考え方。
このような利己的な価値観が、知らず知らずのうちに私たちの中に浸透してしまったように感じるのです。
その結果、最近では「日本人のモラルの低下」すら指摘されるようになってしまいました。

もちろん、私自身も気をつけているつもりです。
けれど時に、気づかないうちに“思いやり”を失っている自分にハッとする瞬間があります。

そんな中、今回の選挙期間を通じて、私は強く感じました。
今、日本に必要なのは「他者への思いやり」を取り戻すことではないか。


日本人の原点は「和を以て尊し」

日本人はもともと、農耕民族として生きてきました。
自然の恵みに感謝し、限られた資源を大切に使い、周囲と助け合いながら暮らしてきた歴史があります。
『和を以て尊しとなす』という言葉にもあるように、他人との調和を何よりも大切にしてきたのです。

効率や成果を求めすぎたあまり、その「和の心」を忘れてしまってはいないでしょうか?


整理整頓は「思いやり」の第一歩

弊所では、他者への思いやりに気づくための第一歩として、「整理・整頓の徹底」を大切にしています。

整理整頓は、特別なスキルではありません。
誰でもできる、いわば「平凡なこと」です。
けれど、それをどれだけ「心を込めて」「徹底して」できるかが、その人の人間力を表すのではないでしょうか。

机の上を片づける。資料を所定の場所に戻す。共用スペースを清潔に保つ。
こうした行動の積み重ねには、「次に使う人への配慮」が必要です。
つまり、整理整頓の基本には「他者を思いやる気持ち」が流れているのです。

私たちは、そんな小さな行動から“心”を整え、非凡さを育てていきたいと考えています。
何も「トイレを素手で掃除せよ」などとは言いません(笑)。
けれど、平凡な人間が非凡に変わるには、まずは平凡なことを徹底して行うことが、その最短ルートだと信じています。


未来の日本を創るために

今回の選挙、何を軸に投票するかは人それぞれです。
ですが、「自分だけがよければいい」という考えでは、この国の未来はありません。
日本という共同体の中で、もう一度「他者を思いやる」という当たり前の価値観を取り戻す──。

その第一歩として、今日から、身の回りの整理整頓に心を込めてみませんか?

小さな一歩の積み重ねが、大きな変化を生むはずです。

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