「個人事業主」と「法人」どちらが有利なのか?(※親族に支払う給与を中心に)
税務セミナーを開催すると良く聞かれる質問です。
一般的に法人とすると信用度がアップし、仕事が取りやすいという傾向がみられます。
※中には、個人とは取引しないという事業所も存在します。
なお経費に落ちるかどうかは、「事業に使ったことが立証できれば」法人であっても個人事業であっても計上が可能ですので、さほど変わりはありません。
なお個人事業主の場合、例えば奥さんに支払った給与は、青色申告でかつ、専従者給与の届け出が必要となります。
※専従者とは、生計を一にする、すなわち同じ財布で生活するといったイメージになります。
会社の場合、奥さんであっても役員登記すれば、いつでも役員給与の支給が可能ですし、事前の届け出も不要です。
【参考】法人化のメリット・デメリット
①メリット
■株式会社〇〇と名乗れることで、社会的信用がアップする。
■取引先によっては、個人だと取引しないケースがある。
■家族数人で法人を経営する場合、それぞれ給与を支給することで、所得分散を行い、税負担を軽減できる。
②デメリット
■赤字であっても税金が生じる。
※均等割といって、少なくとも年間70,000円の税負担が生じる。
■個人事業主と比較して、税務調査が入りやすい傾向がある。
個人事業主と法人どちらが有利かといった論争は、多面的に検討する必要があります。
例えば個人事業主の方が、法人成を検討しているといった場合は、是非一度、弊所までお問合せ下さい。
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