【現場視察のコツ】観察力を磨く3つのステップ

こんにちは。
弊所では、経営改善や利益向上のためには「現場を観ること」が何よりも大切だと考えています。机上の数字だけでは見えない課題やヒントが、実は現場にゴロゴロと転がっているからです。
今回は、私たちが現場視察を行う際に大切にしている「観察の3つのポイント」についてご紹介します。
① 対象物を選び、フォーカスする
観察の最初の一歩は、「何を観るか」を明確にすることです。
現場全体を何となく見渡していても、本質的な気づきは得られません。それよりも、たとえば「接客の流れ」「在庫の配置」「動線のムダ」といったように、問題意識を持って対象をフォーカスすることが重要です。
「観察=フォーカス」です。
目的を明確にして観察に入ると、情報の解像度が一気に上がります。
② 立ち止まって、じっくり、しつこく観る
見える化の大家・遠藤均先生は、「観察の達人とは、穴が開くほどよく観る人」と語っています。
たとえば、作業台に置かれた道具がなぜそこにあるのか。従業員の目線の動きはどうなっているか。こうした細かな観察には、「見る」「眺める」ではなく「観る」という意識が必要です。
私たちも現場では、ただ流れを見るのではなく、立ち止まり、じっくり、しつこく観察することを徹底しています。
③ 小さな「気づき」を大切にする
観察から生まれる気づきは、必ずしも大きな発見とは限りません。
むしろ、小さな違和感や些細な変化にこそ、大きな改善のヒントが潜んでいます。
たとえば、「いつも置いてあるはずの備品が今日だけ動いている」「一人のスタッフの動きが他よりスムーズ」といった些細な発見が、改善のトリガーとなることも。
小さな発見=大きな成果。
“虫の眼”で観察することで、思わぬイノベーションの種を見つけることができるのです。
最後に
現場視察とは、数字には現れない「リアル」をつかむ大事な機会です。
- 何を観るのかを明確にする
- とことん観察する
- 小さな気づきを見逃さない
この3つを意識するだけで、視察の質は格段に上がります。
そしてその「観察力」こそが、真の経営改善を導く第一歩です。
私たち後藤綜合経営事務所では、こうした現場視察を通じた改善支援を多数行っています。興味のある方は、ぜひご相談ください。
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