人的ネットワークは”生もの”。リアルなつながりが未来を変える

近年、世界中で「国境を越えた人的ネットワーク」の重要性が高まっています。特にシリコンバレーとインド・中国・台湾・イスラエルなどとの間では、人的ネットワークを通じたイノベーションの波が加速しています。

例えば、インドや台湾の優秀な人材がアメリカの大学で博士号を取得し、アメリカ企業で経験を積んだ後、母国に戻って起業。帰国後もアメリカと母国を行き来しながら、国境を越えたネットワークを活かして情報・資金・人材を動かしていく──こうした動きが、各国のスタートアップやIT産業、バイオ産業の発展を支えているのです。

ネットのつながりだけでは生まれない“リアル”の価値

もちろん、IT技術の進歩により、オンラインでのつながりは当たり前の時代になりました。しかし、やはり「リアルの場での出会い」から生まれる信頼関係、偶発的な出会いや雑談の中で生まれるアイデア・チャンスというのは、オンラインでは代替しきれません。

実際に会って話すことで伝わる熱量や、空気感、そして人となり。これは、どれだけZoomが進化しても補完できない“生の価値”ではないでしょうか。

中小企業こそ、リアルな人的ネットワークを意識すべき

「とはいえ、海外と行き来しながらビジネスするなんて、うちには無理だよ…」と思う方もいるかもしれません。確かに、国をまたいだネットワーク構築はハードルが高いものです。

しかし、国内でも十分にリアルな人的ネットワークは構築できます。むしろ、地域で活動する中小企業や士業の方こそ、意識的に外に出てリアルな人と会うことが、新しいチャンスや学びのきっかけになります。

たとえば弊所でも、月に数回は東京へ足を運び、リアルなつながりを意識して活動しています。これまでに、何気ない会話から協業の話が生まれたり、紹介の連鎖で新しい案件につながったりと、思わぬ成果が生まれています。

最後に:つながりは資産になる

人的ネットワークは、単なる「顔見知り」ではありません。信頼をベースにした“資産”です。そしてそれは、オンラインだけでは築けないことも多いのです。

だからこそ、リアルで会いに行くこと、現場に足を運ぶことを、私はお勧めしています。特別なことではありません。まずは、月に一度でも、自分の世界を少しだけ広げてみる。その積み重ねが、大きな未来につながっていきます。

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