コンサルにとって「情報=仕入」は正しいか?

最近、独立税理士向けの書籍を見ていると、「情報こそが仕入れであり、積極的に高額な講座に投資すべきだ」といった主張を見かけました。

確かに、税理士業において「情報」は大きな武器です。自分だけが知っている、あるいは体系化された知見は、顧問料に直結する価値を生み出します。私自身も、日々学び続けることの重要性は強く実感しています。

しかし、一方で思う事があります。

それは、情報は「型」や「原理原則」があってこそ、生きてくるということです。

つまり、どんなに最新で高額な情報を手に入れても、それを使いこなす「土台」がなければ、意味がないのです。
武道で言えば、まずは「型」を身体に染み込ませることが先。情報は応用技であり、型がなければただの空振りに終わります。

情報商材ビジネスと税理士の一線

最近話題になっている与沢翼氏のように、かつて情報商材で名を上げた人たちは、「情報を売ること」そのものがビジネスでした。もちろん、一定の価値はあったと思います。ただ、税理士が目指すべき方向は、そこではないはずです。

私たちは、「クライアントの成果につながること」が何よりの使命です。
「聞いたことがある」知識を羅列するのではなく、
「実際に使って、利益を出せた」知識こそが真のノウハウ。

つまり、

情報そのものではなく、情報を使って成果を出す「型」を持つこと。
そして、それをクライアントの現場に応じて活かすこと。

ここに、税理士としての価値があると私は考えています。

情報に投資する前に

情報に投資することを否定するつもりはありません。私も高額講座に参加することがあります。ただし、それは「型」があるからこそ、吸収できるのです。

もし、これから学びに投資しようとしている方がいたら、こうお伝えしたい。

まずは「型」を磨こう。
情報は、そのあとで充分間に合う。

そして、情報にお金を払う時は、それが**本当に顧問先の成果に直結するのか?**を一度立ち止まって考えてみてください。

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